前回ご紹介したJOINT by JOINT APPROACHの説明の中で動作を起こすための関節であるMOBILITY関節の中で特に重要となる関節をご紹介します。
肩の動きに大きく関与している部位として
●肩甲上腕関節(肩関節の動き)
●肩甲胸郭関節(肩甲骨の動き)
●胸椎(胸椎の動き)
よく肩の動きとしてイメージされるのは上腕骨と肩甲骨からなる肩甲上腕関節だと思いますが、肩の動きは肩甲上腕関節の可動性を向上させるだけでは改善がうまくでません。
上記に挙げた2つの関節と胸椎の可動性を全て向上させることで肩の可動性をしっかりと獲得することができます。
次に下半身で重要となる可動性が必要な関節は股関節です。
関節構造からしても肩関節同様、球関節でそもそもの可動性が高い関節ですが、その上下に当たる腰や膝を必要以上に動かして動いているケースも多く、可動性をしっかりと獲得できていないケースもよくあります。
また、股関節は下半身の動きの起点となる関節なので、可動性の獲得は非常に重要です。
最後に、身体の一番下にある足関節も可動性が必要な関節として重要な関節です。
足関節の可動性を確保することで、足裏の母指球、小指球、踵の3点にバランスよく過重することができ、地面をしっかりと踏んだ状態で安定して立つことができます。
基本的な動作であるしゃがみ込む姿勢で足関節の可動性が重要です。
制限されている場合は、その上にある膝関節を必要以上に動かすことで動作を行うようになり、膝関節への負担が増えたりと機能不全に繋がります。
今回ご紹介したMOBILITY(可動性)が必要な部位は、身体の土台となる部位で動いていく中で重要な役割を果たしている部位なので、鍛える前に可動性を獲得していくことが重要です。