スポーツ選手が1年のうちで最も重要な試合に、自分のコンディションがピークの状態で望むために、トレーニングの内容を変化させる事をピリオダイゼーションと言います。
具体的にはトレーニング期間を、準備期・移行期・試合期・回復期の4つの時期(ピリオド)に分け、各時期の目的に合わせてトレーニングの内容を変化させていく事を言います。
スポーツ競技の技術練習や体力トレーニングを行なっていくときに、取り組んだ当初のトレーニング効果は著しいですが、徐々に同じ事をしても効果が小さくなってしまうプラトーという停滞期に陥ってしまうことがあります。
このプラトーを克服するためには、トレーニングでそれまでと異なる刺激を、身体に与えることが有効になります。
そこで長期プランの中で、トレーニング内容を変化させピリオダイゼーションを設定し、主にトレーニングの強度と量を増減させる事を中心に行います。
トレーニングの種目やバリエーション、様式、動作スピードなどを変化させる事も有効です。
最も典型的な年単位のモデルは1年を1周期として、これを準備期・第1移行期・試合期・第2移行期の4つの時期に分け、各時期の目的に応じて負荷刺激を変化させます。
全体的な傾向として、試合期が近づくにつれて強度を増し、これに反比例するように量を減らしていきます。
スポーツ種目やアスリートの必要性に応じて、ピリオダイゼーションは多種多様になります。
また競技レベルが高いほど、より短くサイクルまで考慮したピリオダイゼーションが必要になってきます。