姿勢習慣とは、安静および活動中に身体が姿勢をとる方法です。
姿勢という言葉は通常、脊柱を保つ方法として使われるが、脊柱以外も姿勢に関わりを持っています。
姿勢習慣は、スポーツや身体活動の場面で現れます。
不適切な姿勢から動作を始めれば、起こそうとする動作についていくために、あるいは動作を修正するために、脳は、身体のメカニクスに本来必要でない変化を起こすことで、そうした問題の埋め合わせをしようとします。
動きに重点を置いたシンプルなストレッチングやウォームアップによって、静止姿勢と同様に、姿勢の習慣が身体の動き方に影響を及ぼしていることがわかります。
身体活動習慣は動きの習慣のことです。
身体は、多くの異なる方法で動かすことが可能です。
効率的な方法もあれば、非効率的な方法もあります。
自然だと感じる動きでも正しく動けていないこともあります。
また、極端にぎこちなく感じる動きが実際に正しい動きの場合もあります。
自然に感じる動き方が最善な動き方であるとは限りません。
筋肉は原因なしに硬くなったり、くなったりすることはありません。
使われ方により硬くなっていくことはあります。
筋肉が硬ければ、その筋肉が狭い範囲で使われており、実施されている活動においてその筋肉が最大まで引き伸ばされていないことを示しています。
その結果、時間とともに短い状態の筋肉での動作パターンを身につけていくことになります。
脳が記憶しているのは筋肉が短い状態の姿勢で、筋肉は最も慣れ親しんだ、最もよく用いられる筋肉の長さへと戻っていきます。
それと同じ理論が、弱い筋肉にも当てはまります。
弱い筋肉とされるのは、日常の動作に関わっていない筋肉や使用避けている筋肉です。
過去に捻挫や打撲、腱炎などの傷害を負ったことがある筋肉は、ケガの後、傷めた筋肉を使わないように動作パターンが変化してしまいます。
筋肉が回復した後、そうした筋肉は全く使わない、または以前より使わなくなった形の動作パターンが形成されてしまいます。
身体はこの動作パターンに慣れていき、徐々に元の正常な状態に戻る必要性を感じなくなっていきます。
その為にも、正しい姿勢と動作パターンを維持していくことがとても重要となります。