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執筆者の写真MIKURIYA HIROSHI

呼吸の制御


呼吸は生きるために一定のリズムを繰り返して行われるもので、その機能は脳幹の延髄で制御されています。 延髄には自律神経を制御する機能もあり、呼吸活動に限らず、内臓、血管系の制御にも影響を及ぼしています。 一方で、呼吸は随意的に変化させることができ、その機能は横隔膜を主働筋とした筋機能によって支えられています。 また、呼吸は大脳皮質(前頭葉・運動野)に関連しています。 呼吸は人間が生きる上で欠かせない活動です。 呼吸の目的は、体内に酸素(O₂)を取り入れ、代謝により生じる二酸化炭素(CO₂)を対外に排出することにあります。 また、運動中であれば、エネルギー代謝量に必要なO₂を供給し、産出されたCO₂を速やかに体外に排出するとともに、体内のCO₂濃度を一定に保つ恒常性機能を担っています。 呼吸機能不全は不良な姿勢や動作パターンに多くの影響を及ぼします。

また、呼吸機能不全の影響は ①アライメントへの影響 ・腰椎前弯⇒股関節伸展制限 ・肩の前突姿勢⇒肩関節屈曲制限 ・平背姿勢⇒胸部拡張制限 ②神経への影響 ・交感神経優位 ・特定の筋の過緊張 ③動作への影響 ・腹腔内圧(IAP)の低下による スタビリティー・モビリティー不全 ・胸部拡張制限によるスタビリティー・モビリティー不全

呼吸筋の多くは呼吸筋であると同時に体幹安定筋であり、その機能は相互関係にあるため、どちらか一方に偏ることなく両方のバランスを維持することが重要です。

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