機能的な身体作りで重要なコンセプトは⓵「姿勢」「動作」「筋活動」の最適化、⓶至適な負荷強度、⓷個別性です。
対象者が有する機能性(安定性や可動性)を把握してエクササイズの種目と強度を立案する必要があります。
もし能力以上の過度な運動強度や負荷強度に晒されれば、身体には過負荷を招くことになります。
第1ステップでは、「姿勢」「動作」「筋活動」の相互間で生じている異常や非効率性の正常化を図ります。
静的な「姿勢」は「動作」や「筋活動」の習慣を考える上で重要な要素となります。
ここでの目的は
⓵脊椎ー骨盤ー肩甲骨の十分な可動性が得られていること
⓶四肢の動きに対してアライメントが崩されないこと
すなわち、「姿勢」「動作」「筋活動」の相互間の問題で生じる関節への局所的負担がない状態にすることが重要です。
第2のステップでは、体幹への直接的負荷に対して静的・動的に姿勢をコントロールすることを目的とします。
体幹の静的コントロールでは、静的な負荷に対して体幹を動揺させずに保持させ、徐々に四肢の動きや不安定面を用いて負荷強度を高めます。
体幹の動的コントロールでは、身体の内的コントロールを維持しながら体幹が動かせるようにします。
第3のステップでは、対象者が求めるゴールに即した特異的なアプローチを展開していきます。
特にスポーツのような爆発的な動作をケガなく高いパフォーマンスで遂行するには、内的コントロールと静的・動的コントロールに加えて、神経系コントロールで調和された身体制御を獲得することが重要になります。