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執筆者の写真MIKURIYA HIROSHI

関節に求められる役割分担


関節の機能は動作を起こす関節と身体を安定させる関節に大きく分けると分かれます。

動作を起こす関節をモビリティ(MOBILITY)関節【可動性が求められる関節】

身体を安定させる関節をスタビリティ(STABILITY)関節【安定性が求められる関節】

動作を行う際は上の図にあるように3面(矢状面・前額面・水平面)で動きが起こることで3Dで動作を行うことができます。

モビリティ関節は関節の特徴としてこの3面動作の内二つ以上の面での動作を起こす関節です。

また、動作を行う中で自由度が高く、可動性も大きく動かせるのも特徴です。

スタビリティ関節はモビリティ関節とは異なり、一つの面のみで動作を起こす関節で動作を行う際はあまり動きを伴わず、安定した状態で動かすのに向いているのが特徴です。

例えば、股関節はモビリティ関節で動き自体も3面での動きが可能で球関節であるため

自由度も高く、動きを行う際は動きの起点となって動かしている関節です。

その下にある膝関節はスタビリティ関節で動きは矢状面でのみ起こる関節で、回旋動作などに弱く、動きを行う際は股関節の可動性をしっかりと発揮するために安定して股関節の動きをサポートしている関節です。

このように、関節にはそれぞれ役割分担があり、相互でそれぞれ補い合って動きを起こっています。

関節自体の柔軟性はもちろん必要ですが、動作の中で動きをスムーズに行うにはそれぞれの関節の特徴に合わせた動きの獲得が重要です。

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