人間の根本的な目的は、生命を維持することです。
機能的な動作を手に入れることができるのも、生命が維持されてこそで、この生命維持を司る脳のシステムは機能的な動作を獲得するのは二次的なものと捉えています。
例えば、筋肉の張りや筋力低下、怪我(外傷)、疲労、痛みなどの身体の状態では、脳は生命維持を優先して、エネルギーを温存したり、さらなるストレスを避けようと働きます。
生命維持をするために脳からは
●制限が生じたり、筋力の張りを感じる姿勢は避ける
●不慣れな動作を避ける
●痛みやストレスを避ける
●可能であればいつでも正常であれば使わない代償動作を用いる
●動ける状態を確保する為に動作の質を落とす
●可能であればいつでもエネルギーを温存する
●筋力低下や不安定性が生じる姿勢や動作は用いない
●抵抗が最小の方法を選ぶ
●快適で楽なことを求める
このように身体の状態に問題がある場合は、脳は生命維持を優先するようになり、極力省エネでストレスを避けるようになります。
機能的な身体作りの為には、まずこの身体の問題を正常な状態に整えることが重要です。
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