カラダが硬いという表現はよく使う言葉ですが、カラダが硬いとはどういう状態か?
ひと口にカラダが硬いと言ってもそのレベルは様々です。
一般的にカラダがガチガチという場合は『緊張』レベルです。
これは、心身が緊張し神経が興奮し、筋肉の電気的な収縮している状態です。
例えば、仕事に追われ、デスクワークなどを行っている場合はこの状態といえます。
仕事が終わり、うまく神経の興奮状態をリリースすることができれば、解消することができます。
この緊張状態が半年くらい続いてしまうと、今度は『拘縮』という厄介なレベルに突入します。
『拘縮』には五十肩のような症状も含まれますが、そのうちの一部に電気信号を伴わない筋肉の緊張状態があります。
筋肉の収縮はサルコメアにカルシウムイオンが働きかけて起こりますが、弛緩するときにはカルシウムイオンの回収作業が必要です。
その作業にはATP(アデノシンⅢリン酸)というエネルギー源が不可欠ですが、血液が滞りATPが枯渇してしまうと電気信号がなくても収縮しっぱなしになります。
これが『拘縮』の状態です。