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執筆者の写真MIKURIYA HIROSHI

筋肉を肥大させるストレス


私たちの身体が強くなるためにはストレスが必要です。 例えば、寒い中薄着で過ごす習慣をおくっていると寒さに強くなりますが、これは寒さに対するストレスの適用反応の1つです。

トレーニングも同じように肉体にストレスを与えることで、そのストレスに対する適用反応として筋肉が大きくなったり、持久力が上がったり、柔軟性が増したりします。

トレーニングによって筋肉が肥大するとスピードやパワー向上につながるのですが、この筋肥大のためのストレスとしてよく知られているのが、筋肉に強い負荷をかけることで起こる「筋損傷」です。 トレーニングによってストレスをうけた筋肉が筋損傷を起こし、そこからの超回復することによって筋肥大するというものですが、筋損傷だけが筋肥大を誘発するわけではありません。

筋肥大を促すストレスには2つあります。

1つ目は「物理的ストレス」です。 筋トレで筋肉に大きな力をかけることで筋肉に微細な損傷を起こさせます。 バーベルを持ち上げるトレーニングの中では、筋肉の微細な損傷はバーベルを下ろす動作によってより強く引き起こされることが分かっています。

2つ目は「科学的ストレス」です。 これは筋肉に乳酸などをたくさん蓄積させることにより、筋肉内の環境を科学的に過酷な状態にするというストレスです。 乳酸などの代謝物が蓄積すると、浸透圧の調整のための筋肉は一時的に水ぶくれを起こします。 この水ぶくれで筋肉がはれ上がることをパンプアップといいます。

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