正しく立ったり、正しく歩いたりするために重要なのが骨の配置(アライメント)です。
骨自体がその配置を決めているわけではありません。
筋肉や他の組織が骨を支えています。そして、これらの組織に不具合が起きることでアライメントは崩れます。
アライメントの崩れは大きく分けて2つの理由で起こります。
一つが中心、つまり体幹から末端へと広がるケースで、もう一つが末端から始まり体幹へと至るケースです。
このアライメントの崩れを車のボディに例えると、車のボディが凹んでしまった場合その影響は末端のタイヤにまで表れ、走っているときに車が傾いた状態になったりしてスムーズに走行できません。この状況が体幹⇒末端のケースです。
逆にタイヤが一つでも空気が抜けていたりすると、同じように車はスムーズに走行することはできません。この状況が末端⇒体幹のケース。
車であれば、その不具合に気づいて修理すれば正常な状態に戻りますが、人の身体の場合はなかなかそれが難しく、本人が気づいていないこともよくあります。
ただ、そのアライメントの崩れの影響は必ず他の部位や組織で補っており、その補っている部位や組織には必要以上の負担がかかっています。
脳はその状態を正しいと認識してしまいます。
その状態が継続すると、ケガや痛みを誘発するようになります。