筋肉は膨大な数の筋繊維が束になってできていて、筋線維の収縮によって身体を動かしています。
この筋線維は得意とする動きによってタイプがあります。 瞬間的に大きな力を発揮できる筋線維と、力は小さいですが持久力に優れた筋線維に分けられます。 速筋はいざという時、素早く筋肉を収縮して力を発揮するタイプで全速力で走ったり、転びそうになった時に手足を踏ん張ったりする場合に活躍します。 糖をエネルギー源にしているので強い力を発揮することができる反面、酸素をあまり使わないので疲れやすく、長時間力を発揮することができません。 スポーツで例えれば、短距離走などのスプリンタータイプが主に使う筋肉と言えます。 一方遅筋は、歩いたり姿勢を整えたりといった、普段継続的に使われる筋線維で、酸素を取り込んでエネルギーに変換するミオグロビンというタンパク質を含みます。 筋収縮を続けながら素早く酸素を取り込むので、疲労がたまりにくく長時間運動を続けることができます。 マラソンなどの有酸素運動は遅筋を最大限に活かしていて、遅筋は長距離タイプと言えます。