コアスタビリティとは「運動連鎖の中で四肢末端に最適な力と動きの産生、伝達、制御を可能とする骨盤ー体幹の位置と動きを制御する能力」
身体の内的コントロールと重力に対する外的コントロールの関係を常に最適化できる骨盤ー体幹の能力であるとも考えることができます。
このコアスタビリティの考え方を念頭に置き、障害を発生させないための身体つくりの中で重要なコンセプトになるのが、
①「姿勢」「動作」「筋活動」の最適化、②至適な負荷強度、③個別性です。
トレーニングのプログラムを考える際には、対象者が有する機能性(可動性や安定性)を把握してエクササイズの種目と強度を踏まえたトレーニングプログラムを立案する必要性があります。
「姿勢」「動作」「筋活動」の相互間で生じている異常や非効率性というものは、さまざまな要素として身体活動にエラーをもたらす事が想定できるため、まずこの部分の正常化を目指すことが重要になるといわれています。
その上で、脊柱の可動性、骨盤ー肩甲帯などの十分な可動性が得られているということが1つの指標として重要になり、またその上で四肢の挙動に対して、さまざま起こりうるカップリングモーションに影響はされつつも体幹部のアライメントが大きく崩されないことが求められていきます。
これができるようになることで、姿勢や動きの中での関節への局所的な負担がない状態、いわゆる内的コントロールができている状態をつくることが可能になると考えられています。