自分の身体をうまくコントロールして素早く力強い動きをするためには、大きな力が必要になります。
そのために、バーベルやダンベル、そのほかの器具を用いて身体に大小様々な負荷をかけるトレーニングを行い、身体がある程度大きな力を出せるように整え、次にその大きな力を瞬間的に出力できるようにパワートレーニングなどを通じて身体に学習させ、最終的にそれらをうまく転化させて自分の身体を素早く力強く動かせるようにトレーニングしていくことでうまく身体をコントロールして動かせるようになります。
こうした一連の流れを安全に、効率よく、効果的に進めていくには、自分自身の身体を適切にコントロールできているか、動かせているかということが重要です。
つまり、自分自身の身体をうまく制御できないまま、また機能的に動かせないまま、ただ力任せに負荷に抗したトレーニングを進めても、思うようなトレーニング効果は得られず、かえってトレーニングを通じてケガをしてしまうケースもあります。
身体の動くべきところがきちんと動き、安定するべきところがしっかりと安定し、左右表裏のバランスが整って、本来の機能をしっかりと確保した状態でトレーニングを進めていくことが重要です。
もしそれらのどこかにエラーがある場合は、まず身体を正しく、機能的に動かせるように整え、しっかりとトレーニングを実践できるようにするための準備が必要です。