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執筆者の写真MIKURIYA HIROSHI

呼吸の量の調節


1回の呼吸でカラダに取り込む空気の量【換気量】は安静時で約500ml(ペットボトル1本分)。

このうちのおよそ150mlは死腔という気道のデットスペースに留まり、酸素と二酸化炭素のガス交換のガス交換とは関係なしに排出されます。

ところが、この死腔に送られる空気の量は、どんな呼吸をしても変わることはありません。

通常の呼吸なら500-150で350mlが肺に送られるが、換気量が半分になると、250-150で100mlしか肺に送ることができません。

このとき、脳は酸素と二酸化炭素の量を常にモニターしており、とくに二酸化炭素の量に敏感です。

二酸化炭素の量が多くなりすぎると、カラダが酸性に傾き、逆に少なすぎるとカラダはアルカリ性に傾くようになっています。

ガス交換の効率が悪くなると、どちらかに傾くようになります。

そこで、脳はカラダに『もっと呼吸を』という指令を出します。

換気量が少ない場合、呼吸数は通常の倍、1分間に30回以上になります。

呼吸量が少なくなるケースは、普段の姿勢が反り腰ぎみで、胸が開いたような姿勢をしている方に多く、その場合肋骨がスムーズに動くことができず、呼吸量が少なくなります。

この場合は、肋骨を締めれるように呼吸の改善から行うことが重要です。

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